Computer Science
コンピュータサイエンスコース(旧名:情報工学コース)では,情報工学分野に焦点を絞り,ソフトウェア開発といった実践的側面を兼ね備えたコンピュータサイエンスの教育を目的としています。
特に,産業界の要請等も十分に配慮し,インターネット,マルチメディア,知的情報処理といったITの中心となるソフトウェアの要素技術,およびそれらを統合した情報システムの開発技術の習得ができます。
情報工学(ソフトウェア)の標準的な基礎科目はもちろん,コンピュータを用いた実技科目が多数用意され,基礎技術力に基づいた実践的な技術力が養われます。
本学部は,その名称にも現れているように,ものづくりという実学的側面を重視した教育を目指してきていました。
また,本学科は長年にわたり数理工学科と称し,理論的側面を重視する数理工学を教育到達目標としていました。
しかし,数理工学自体が情報工学と密接に関連する部分が大きくなり,数年前よりカリキュラムは情報工学の主要科目をほとんど含むものとなり,情報教育の環境も整備されてきています。
さらに,近年は大半の卒業生がソフトウェア開発等の情報関連の職業に就くようになり,本学科の情報教育は産業界から評価されるようになってきています。このように,本学部学科の伝統,実績,また,学生や社会の要望,さらには卒業生の活躍分野などに十分配慮し,の3点を踏まえ,「ソフトウェア開発といった実践的側面を兼ね備えたコンピュータサイエンスの教育」を本コースの中核的な学習・教育到達目標としています。
そして,「数理的素養を備え,コンピュータサイエンスに基づいたエンジニアリングデザイン能力と実践的ソフトウェア開発能力を持ち,グローバルな視野のもとで協働して社会の問題解決に挑める技術者」をコンピュータサイエンスコースの育成しようとする自立した技術者像と定めています。
本プログラムの学習・教育到達目標は,大項目を学科のディプロマ・ポリシーと一致させ,各大項目にいくつかの小項目を定めています。このため,本プログラムでは,学生が4年間で卒業要件を満たすように128単位修得することにより,いずれの選択科目の組合せでも学習・教育到達目標の大項目だけではなくすべての学習・教育到達目標の小項目を達成できるようにカリキュラムを設計しています。
1年生前期のガイダンス時にコンピュータサイエンスコースに所属する学生を決定します。コンピュータサイエンスコースの定員は約40名です。希望者の中から本人の意思を尊重し,面接とプレースメントテスト(入学時に行われる数学,理科,英語の試験)の成績を参考に選抜します。なお,プレースメントテストの数学の成績が学部全体の下位300名の場合はコンピュータサイエンスコースを履修できません。また,定員を上回る希望があった場合は,希望者の内でプレースメントテスト(数学と英語の合計)の成績の上位約40名までを対象に選考します。