古市研究室 新着情報
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2017年12月28日(木),中国石家荘にある河北美術学院(Hebei Institute of Fine Arts)の動画学院(School of Animation)に古市先生が招かれ,”シリアスゲームの現在と今後”というタイトルで特別講義を行った.河北美術学院は芸術系の単科大学で,学生数は約12,000人,キャンパス内の建物は中国各地及び欧米の建築様式に基いて設計されて建てられれいるため,さながらテーマパークの中にキャンパスがあるように見え,その点が脚光を浴びて各メディアで報じられる事がある. 中国は現在売上高で世界最大のゲーム会社であるテンセント(Tencent, 騰訊)を抱える他,アニメ,ゲームそしてSNS,各種インターネットサービスをはじめとするクリエイティブテクノロジの分野が急成長をしているが,その原動力の一つとなっているのが,このような中国では珍しい私立の芸術大学である.10月に古市先生が国際シリアスゲームジャムに参加するため訪問した吉林動画学院も同様の私立の芸術大学で,おそらく両校は中国におけるこの産業分野で今後重要な役目を担っていくだろうと思われる.

講義開始前

講義では,シリアスゲームの定義及びエンタテインメント用ゲームとの違い等を説明し,数理情報工学科の学生がこれまでに制作したシリアスゲームの数々を紹介した他,日本大学の紹介を行った.講義後の質疑応答は,日本の講義ではなかなか経験したことがない程の数と質の質問が得られてビックリした.主な質問の内容は次の通りであるが,これ以外にも中国で流行っているなんとかゲームを知っているか?等の質問が次々出た.

  • (質問)数理情報工学科で制作しているシリアスゲームはあまり面白そうに見えない,何故か? (回答)シリアスゲームで重要なのは「エンタテインメント性」と「実課題の解決性」の双方であるが,これまでは後者を中心に研究を続けてきた.今後は前者の実現が重要であるが,数理情報工学科にはアーチストがおらず,我々の力だけでは難しい,そのための河北美術大学にやってきた,皆さんの力を貸してほしい.
  • (質問) シリアスゲームのマネタイジングモデルは? (回答)シリアスゲームの場合実課題の解決が第一目標のため,実課題を抱えている組織またはユーザ群をターゲットとした個別開発により収益を得る必要がある.我が国では,例えば生命保険会社がマーケティング目的で開発する例,学習用教材開発会社が教材として開発する事例等がある.数理情報工学科で開発したシリアスゲームについては,今後更にマネタイジングモデルについての検討が必要である.
  • (質問)先生のスライド中には大きな間違いがある,それは,日本大学の留学生数を示す表に中国と台湾を別に示していた点である (回答) 地域別の留学生数を示しただけで,他意はない,東北,河北等地方別の統計があれば今後は示せたら良いと思う

動画学院前で先生方と(先生方は皆さんとても若いです)

この電光掲示板,23号館にもあると良いですね

動画学院の建物は一つ,玄関を入ると5階まで吹き抜け,美術館のように廊下には学生たちの作品が並んでます

このような演習室がたくさんあります

講義棟は廊下の両側に教室がぎっしり

動画学院の1年生で日本語クラスを履修している学生の皆さんにキャンパス内を案内してもらいました.9月から日本語を学び始めたばかりとのことですが,全員ペラペラなのにビックリ.先生から教わった日本語を忠実に話す学生もいる中,日本のアニメで学んだ日本語を話す学生もいて,せっかくの機会なので日本語指導も行いました

キャンパス内は色々な様式の建物がいっぱい

お城のように見える建物は学生寮(手前が女子寮,奥が男子寮),中国の大学は原則全寮制です

学食の入り口

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