東京ゲームショウでは大学院生とメディアデザインコースの学生達が活躍

2025年9月25日(木)から28日(日)に幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2025で展示された2本のシリアスゲーム(CLiQとMMM)を開発したのは,メディアデザインコースの4年生,オランダのユトレヒト芸術大学から半年間インターンシップに来た学生と大学院の博士後期課程の学生である.

初日の9月25日(木),来場者数は52,352人(主催者発表),CLiQ[2,3]とMMM[3]のブースにも多数の方が訪れ,開発に携わった学生が説明した.加えて,古市研究室で博士号を取得した卒業生やコジマプロダクションやセガに勤めている卒業生等,ゲーム業界で活躍する方々がたくさん集まり,ブースは一時同窓会のような様相を示した.続く2日目9月26日は来場者数が54,779(主催者発表)となり,現在大学院でデジタルマーケティングを研究[4]している学生がプロモーションの方法を変えたのが起因となり,前日よりブースへの来場者が格段と増えた.3日目9月27日の来場者数は77,415(主催者発表)で,昨年と比べると約2万人少ないが,会場はこれ以上入れないぐらい満員であった.そして4日目の9月28日(日)17:00に東京ゲームショウは閉会した.

写真:展示した2本のシリアスゲームを開発した主要メンバ(他にも,プロジェクトチームはイラスト担当者とマーケティングマネジャ担当者等から構成される)

数理情報工学科ではソフトウエアをチームで開発する教育を受けるが,そのスキルをゲーム開発等に活かすだけでなく,学部生の時に学術成果を学会で発表する[1,2,3]学生も多い.更に,その成果を東京ゲームショウ等の展示会へ出展して広く社会にアピールする.更に,大学院へ進学して修士号を取得してからゲーム等クリエイティブ・テクノロジーの各企業に就職する他,更に博士号を取得した学生も多い.また,博士号の取得を目指す社会人も受け入れているので,東京ゲームショウは様々な同窓生が集まる機会にもなっているようである.

関連する研究成果

  1. 関口和巳,古市昌一他,インフルエンスオペレーションに対する理解向上のための事例分析手法とモデル化,情報処理学会論文誌 (JIP),2025年11月15日(予定)
  2. 土屋慶太,古市昌一他,認知バイアスへの即応検知能力向上を目的としたシリアスゲームの開発 – 批判的思考態度尺度による評価 -, 日本デジタルゲーム学会,2025年夏季研究発表大会, 2025年9月12日
  3. 土屋慶太,古市昌一他,インフルエンスオペレーションへの理解向上を目的としたシリアスゲームの試作,日本デジタルゲーム学会第15回年次大会  2025年2月22日
  4. 岡田万実,古市昌一他,SNSマーケティングにおける情報の発信・拡散及び影響のモデル化法,情報処理学会コラボレーションとネットワークサービス ワークショップ2024, 2024年11月21日
  5.  関口和巳,古市昌一他,インフルエンスオペレーションにおける情報の発信・拡散及び影響のモデル化,情報処理学会コラボレーションとネットワークサービス ワークショップ2024, 2024年11月21日

東京ゲームショウというとゲーム会社ばかりが出展していると思われがちだが,2輪・4輪自動車メーカのSUZUKIに就職した数理情報工学科新井研究室出身の学生も,ストリートファイターのキャラクタ・ジュリとのコラボバイクの展示をしていた.