日本大学生産工学部 数理情報工学科 新着情報
Mathematical Information Engineering News

数理情報工学科の教員や学生が行っている研究は,応用面からは多様ですが,基盤技術の多くは共通しており,一言でくくると「数理情報工学」ですが,その中で最も多いのは,データサイエンスとモデリング&シミュレーションです.この分野の研究者は学会や研究会などで定期的に集まって研究成果の発表会を行いますが,数理情報工学科在籍中または出身の先生方が多数を占める研究会が「データ数理学研究会」です.第3回目となる「データ数理学研究会」が 2023年7月22日(土)に都内で開催され,数理情報工学科の教員をはじめ,理工学部・精密機械工学科,広島市立大学,東京情報大学,阿南高専,東京農業大学等に加えて,データサイエンスに関わる企業の皆さん等が集まりました.

当日のテーマは,広島市立大学の今井哲朗先生による「感謝送付ツールtBCによる感謝ネットワークの分析」.tBCは,数理情報工学科の大学院博士後期課程の”現役”学生倉川清志氏が経営する(株)東京技術計算コンサルタントが社内で運用するシステムで,人事評価のうち情意評価を定量的に行うことが可能なことから,実際にボーナス査定で用いられているシステムです.今井先生は本システムを約2年間運用した結果を分析し,ネットワーク理論とAIを応用した予測システム等により解析した結果について発表しました.1件の発表に対して質疑応答を含めて3時間の研究発表会となり,学会が主催する研究会と比べると更に内容の濃い研究会でした.