古市研究室の学生が開発した戦国時代の行軍を再現するシリアスゲーム戦国FITS,TVの歴史番組でこれまで繰り返し利用されてきましたが,2017年8月26日(土)22:00-22:54に放送されたBS-TBSの番組「諸説あり! 本能寺の変」が,2021年1月10日(日)13:00-13:54に再放送されることになりました.同番組では戦国FITSを用いて備中高松城を水攻め最中だった秀吉の中国大返しを,7日で京都まで山崎まで戻ることができたか否かを検証した番組です.2万の軍勢をコンピュータ画面上でどのように表現するか,その工夫のため,何日も研究室で徹夜した記憶が蘇ります.高松城から街道に出るだけで何時間を要するのか,予想した上で番組をご覧ください.
- 諸説あり! "本能寺の変スペシャル 後編 -秀吉の中国大返しを検証する-", BS-TBS, 2017年8月26日(土)22:00-22:54 再放送:2021年1月10日(日) 13:00-13:54
1582年6月2日に起こった本能寺の変,その時備中高松城を水攻め中であった秀吉は,明智光秀を討つために京都山崎までの約230kmを2万の軍勢を率いて行軍し,6月13日の山崎の戦いで光秀を討った.これが中国大返しであるが,これだけの軍勢を行軍させるためには,我々が開発したマルチエージェントシミュレーション方式によるシリアスゲーム「戦国FITS」を用いると10日かかる.秀吉は本能寺の変が6月2日に発生することを知っていたのではないか,本能寺の変の黒幕は誰か?という1時間の番組.この番組用に当初は「戦国FUSE」の利用を考えたが,番組では戦闘場面の再現を目的としていないため,現在歩行者の再現を目的として開発中の「FITS」を用いた.