2022年5月4日に放送されたNHK総合 歴史探偵「源平合戦 壇の浦の戦い」が再放送されることになりました.前回見逃した方は是非ともご覧ください.
○再放送日:2022年6月1日(水) 03:05~03:05(5月31日深夜)
2022年5月4日(水)22:00-22:45に放送されたNHK 総合の歴史探偵「源平合戦 壇ノ浦の戦い」で,古市研究室が新たに開発した「FAiBS壇ノ浦の戦い」を用いて壇ノ浦で繰り広げられる源平最後の合戦が再現されました! 同戦いは先日NHKの特別番組「決戦!源平の戦い」で放送されたばかりですが,今回は歴史探偵で少し違った編集で紹介されます.お見逃しなく!
45分間の番組最後のパートで壇ノ浦の合戦をコンピュータ・シミュレーションにより再現する様子が紹介されます.番組の収録は2022年1月27日(木)にシリアスゲームとモデリング&シミュレーションの研究を行っている古市研究室(日本大学生産工学部津田沼キャンパス23号館102室)で収録が行われました.歴史探偵に今回古市研究室が協力するのは「本能寺の変」,「黒船来航」,「長篠の戦い」,「鎌倉の戦い(武士の都・鎌倉)」に続いて4本目,海戦は今回が2本目です. 1185年4月25日の壇ノ浦の戦いを再現する部分では,日本大学理工学部の粟飯原先生と,日本大学大学院生産工学研究科学生(当時,現在は日本大学生産工学部の客員研究員)の川上智氏及び古市が登場します.歴史に興味のある方はもちろんのこと,大河ドラマ「鎌倉殿の13人」をご覧になっている方は,ドラマとして表現された各戦いの内容が,同番組中では歴史と科学の力を使って詳しく説明・再現されます,ぜひともご覧ください.
古市研究室では人間の意思決定と行動をコンピュータ上で再現するためのメカニズムとして人工知能の応用を研究しており,応用分野の一つとしてTV番組の制作に協力して歴史上起こった様々な戦いをコンピュータ上で再現しています.これまでに再現した戦いは関ヶ原の戦い,三方ヶ原の戦い,本能寺の変,中国大返し,美濃大返し,長篠の戦い,黒船来航,鎌倉の戦い等ですが,今回番組でテーマとして取り上げるのは、平安時代末期の元暦2年/寿永4年3月24日(1185年4月25日)の壇ノ浦の戦いです.再現にあたっては,(株)構造計画研究所のartisoc Cloud(マルチエージェントシミュレーションのための開発環境)の上に粟飯原先生,古市と川上智氏(海上自衛官/古市研究室学生)でモデルを開発しました.
「FAiBS壇ノ浦の戦い」では,古市研究室として初めての試みとして,マルチエージェント方式による戦闘シミュレーションと,九州大学の山城先生と井手先生が実施した潮流シミュレーションとの連成(異種シミュレーション同士を連携統合すること)方式にチャレンジしました.マルチエージェント部分は粟飯原先生が担当,連成部分は古市が担当,モデリング部分は古市研究室の社会人ドクタ学生の川上さんが担当,約1ヶ月で開発しました. 結果については,放送を楽しみにしていてください.