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TBSで日曜21:00から放送されている「アトムの童」第6話(2022年11月20日)で,ジョンドゥーの二人がシリアスゲームの実例について話す場面の一部で,数理情報工学科の学生が開発したシリアスゲームFishyFishyのプレイ画像の一部(2秒程です)を使っていただきました! 第6話の監修はGame for ITの後藤誠氏,番組中のシリアスゲームも第6話のために制作されたそうです.シリアスゲームはこれまでも多数TV番組で紹介されてきましたが,ドラマの中でこのように紹介されるのはおそらく初めて.これがキッカケとなって多くの若者がシリアスゲームに関心を持つようになってくれると,嬉しいです.

ちなみに,2015年度の少し古いデータですが,オランダにはゲーム会社が455社あり,そのうち119社はシリアスゲーム(オランダではアプライドゲームと呼ばれます)専業のゲーム会社,36社はエンタテインメントとシリアスゲームの両方を開発する会社で,シリアスゲームが医療・教育や企業内研修等で幅広く利用されています.一方,我が国でも経営学等を学ぶビジネスゲームは大学や大学院で広く教育に利用されている他,防衛の訓練や演習の現場では古市等が開発に携わったシステムを含む多数のシリアスゲーム(防衛の現場ではモデリング&シミュレーションシステムと呼ばれます)が古くから利用されています.今後は,もっと幅広く社会の様々な現場でゲームが利用されるようになると良いですね.

FishyFishy
FishyFishy
FishyFishy

FishyFishyは数理情報工学科の古市研究室で日本人とオランダ人の学生達が共同で長年開発に取り組んできた英語の語彙学習を目的としたシリアスゲーム.学習アプリで一番重要なのは教材ですが,FishyFishyではLexxca社のWordEngineを教材部分のエンジンとして用い,学習したら得られるFP(Fish Point)を貯めて魚や餌を手に入れて水槽を運営するゲームです.皆さんも,新しい学習方法等を試す時に3日坊主となった経験のある人がほとんどだと思いますが,FishyFishyの場合は餌を3日間魚に与えないと死んでしまうため,その悲しさを一度体験すると,少なくとも3日に一度学習をするようになり,最終的には長期の学習習慣が身につくことを狙ったゲームです.

番組中では,「学校でゲームで遊ばせるなんて,あってはいけません.....だいたい,ゲームは子どもたちにとって有害でしかありません」とPTAの方がおっしゃってます.実際そのように有害だと思われている方が現在の日本にいるとは思いませんが,積極的に学校でゲームを使って教育をしているのは,ビジネスゲームを使って経営学を学ぶ大学や大学院ぐらいしかないのが現状です.ぜひとも,以下の日本大学が高校生向けに発行している冊子に数理情報工学科の古市先生が書いたような時代を,小中高生・受験生の皆さんが数理情報に入学して早く一緒に実現したいですね!


日本大学が理工系の大学を目指す高校生に向けて配布している冊子