国際交流・国際会議International Activities

2023年7月13日(火),海外学術教育提携校の一つである中國科技大學Department of Digital Multi-Media Design(以下DMDと称す)の楊東華先生(台北キャンパスの学科主任)と蓼逸群先生(新丈キャンパスの学科主任)とが数理情報工学科を訪問され,交換留学制度の更なる発展に向けて中村学科主任および各教員と交流を行いました.

2022年10月26日,ガーナ大学副学長のAgyeman先生らが数理情報工学科を訪問され,モデリング&シミュレーションとシリアスゲームに関する情報を交換を行いました. 日本でガーナ大学は野口英世博士が研究された場所として有名で. 野口英世記念研究所も学内に位置しています.

数理情報工学専攻目黒研究室の博士後期課程大学院生 川合優君が国際会議IEEE LifeTech 2022(2022年3月7日〜10日に大阪開催)で2nd Prize, IEEE LifeTech 2022 Excellent Paper Award for On-site Poster Presentationを受賞しました。おめでとうございます。

 【受賞論文】
 "Color Inspection Tables for Estimating Degree of Color-Defective Vision"
 Graduate School of Nihon University, Mamoru KAWAI, Mitsuhiko MEGURO, Masakazu FURUICHI

国際会議 ITC-30 (The 30th International Toki Conference on Plasma and Fusion Research)において,数理情報工学専攻・大学院博士前期課程2年の鮑杰 (Bou Che)さん(伊東研究室所属)の論文が採択され,2021年11月19日に発表しました.例年,この国際会議は岐阜県土岐市で開催されておりますが,今年度は完全オンラインでの開催となりました.

鮑さんの発表は,LHD (Large Helical Device)内部における磁束線に沿ったメッシュ分割に関するものです.これまでに,伊東研究室において,メッシュが壊れた場合でもそれを検知し自動的に修正するスキームが開発されましたが,鮑さんは同スキームの一部を改良し,磁束密度Bに依存した初期メッシュでの性能評価をした結果を発表しました.今回使用した初期メッシュは,LHD内部でのシミュレーションで実際に用いられるものに準拠しており,従来性能評価で使っていたものと比較してより実践的なものですが,問題なくメッシュ分割できることを確認しました.

国際会議JSST2021 (The 40th JSST Annual International Conference on Simulation Technology) において,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の山下泰河さん(伊東研究室所属)の論文 "A Paralellization Strategy for Incomplete Decomposition-based Preconditioning for Solving Linear Systems" が採択され,2021年9月1日(水)に口頭発表しました.元々,この国際会議は京都の同志社大学で開催予定でしたが,緊急事態宣言発令中であったため,オンラインカンファレンスとして開催されました.

山下さんは,大規模連立1次方程式の反復解法について研究しており,今回はできる限り逐次的な処理を排除した前処理を提案し,スーパーコンピュータで並列処理のしやすいアルゴリズムにすることで,高速に解くことにチャレンジした結果について発表しました.

IEEEの国際会議 CEFC 2020 (19th Biennial IEEE Conference on Electromagnetic Field Computation)において,数理情報工学専攻・大学院博士前期課程2年の花岡佑哉さん(伊東研究室所属)の論文が採択され,2020年11月16日に発表しました.元々,この国際会議はイタリアのピサで開催予定でしたが,COVID-19の感染拡大の影響で,バーチャルカンファレンスとして開催されました.

花岡さんの発表は,近年注目されている「発泡金属」のうち,Open Cellと呼ばれる状態の自動モデリングに関するものです.今回の発表では,主にモデリング結果を電磁シールドとして使用し,その性能評価を数値シミュレーションによって行いました.国際会議ではポスター発表をしたのですが,さらに議論をするために有志でZoom会議を行い,多面的なディスカッションも行いました.画像はZoom会議をしたときの議論の様子です.

本研究の内容は,ポスター発表やZoom会議でいただいた質問やご意見等を参考にさらに拡充され,フルペーパーとして投稿予定です.

国際会議 ITC-29 (The 29th International Toki Conference on Plasma and Fusion Research)において,数理情報工学専攻・大学院博士前期課程2年の髙田大輔さん(伊東研究室所属)の論文が採択され,2020年10月29日に発表しました.例年,この国際会議は岐阜県土岐市で開催されておりますが,今年度はCOVID-19の感染拡大の影響で,バーチャルと対面のハイブリッド開催となりました.基本的にはバーチャルカンファレンスへの参加が推奨されていたため,髙田さんもオンラインで発表しました.

髙田さんの発表は,LHD (Large Helical Device)内部における磁束線に沿ったメッシュ分割に関するものです.本研究では,主に幾何学的アプローチによってメッシュが壊れた場合でもそれを検知し,自動的に修正するためのアルゴリズムを提案しました.自動メッシュ分割ができれば,LHD内部でのシミュレーションを始める際の準備が容易になります.従来,メッシュが壊れた際に手動で修正が必要であったため,それを解消するためのチャレンジングな発表でした.本研究の内容は,発表中にいただいた質問やご意見等を参考にさらに拡充され,フルペーパーとして投稿予定です.

中国長春の吉林動画学院 (Jilin Animation Institute School of Game)で2021年11月15日から25日まで行われていた国際大学生ゲームジャム(ICSG)2021が2021年11月26日に閉幕,数理情報工学科から日本大学代表として参加していた艾嘉豪(ガイ カゴウ)君がプログラマとして参加していたチームSakura Scoutが銀賞を受賞しました! 

チームSakura Scoutが制作したゲーム"Little Curling Battle(※)"のプレイ動画

本大会に日本大学からは数理情報工学科の3年生が艾君を含めて3名参加し,各国から集まった90名を超える大学生が15のチームを組んでゲームの制作力を競う大会が行われました.今年の参加国はイギリス,ロシア,タイ,中国と日本.日本からは日本大学以外に東京工科大学から11名が参戦しました. 艾嘉豪君は銀賞を受賞した他,Best Popular Award(皆から好かれたで賞)をダブルで受賞し,各国の参加者から好かれた参加者として皆の印象に残りました.また,新田怜君と陸喬林君もそれぞれ Outstanding Team Award(素晴らしいチーム賞)を受賞し,後日大学には3個のトロフィーと表彰状が届く予定です.

2019年6月29日(土)~7月1日(月)に中国・吉林省・長春の吉林動画学院(Jilin Institute of Animation)で開催されてた国際ゲームジャムで,日本代表として参加した数理情報工学科の3年生柯文筑さん(台湾の中国科技大からの交換留学生)が所属するチーム"Panda Eyes"が開発したゲーム"Hungry Panda"が最優秀賞(金賞)を受賞しました! 柯さんはチームで3Dモデラーを担当し、本ゲームジャム最多国数の4カ国混成の6人チームを、得意の英語と中国語でチームのまとめ役を果たしました。おめでとうございます.
向かって一番左端が柯文筑さん,中央はYoon学院長

2017年10月16日(月)~18日(水)に中国・吉林省・長春の吉林動画学院(Jilin Institute of Animation)で国際ゲームジャムが開催され,数理情報工学科からは4年生の学生2名と教員1名が参加しました.参加者はアジア4カ国(中国から3大学,韓国から2大学,シンガポール及び日本からは各1大学)の7大学から55人の大学生が集まり,それぞれ必ず3カ国の学生を含むように各自が全部で10のチームを編成し,48時間でシリアスゲームを10本制作しました.与えられたテーマは「Games for Health -10歳以下または65歳以上-」,中国でもシリアスゲームに対する関心がオランダや韓国と同様急速に高まっている様子が伺えました.

数理情報工学科の学生が編成したチーム Whale は中国人3人(プログラマとアーチスト),韓国人2人(ゲームデザイナとアーチスト),日本人1人(プログラマ)とスキルがバランス良く編成され,二人で協調してプレイするシリアスゲーム We Tap を開発,優秀賞(銀賞)を受賞しました!もう一チームは日本人1人(プログラマ)以外中国人5人と韓国人1人でしたが,アーチストが4人集中したのが敗因となり,受賞を逃しました.

2019年6月29日(土)~7月1日(月)に中国・吉林省・長春の吉林動画学院(Jilin Institute of Animation)で国際ゲームジャムが開催され,数理情報工学科からは台湾の中國科技大學からの交換留学生柯文筑さんが日本大学の代表として参加しています. ゲームジャムとは,各国から集まった学生がチームを組んで48時間でゲームを制作するイベントで,今回の参加者はアジア4カ国(中国,韓国,シンガポール及び日本)から総勢約70名が集まりました.日本大学の柯さんは英語と中国語と日本語が話せるトライリンガルとしてチーム編成の際には大変な人気で,結果的に韓国,シンガポール,中国,日本(台湾)の全参加国のメンバ集まって6人のチームを組み,7月1日午後の審査会に向けて現在ゲームを開発中です.柯さんの担当は3Dモデリングで,ゲーム中に登場するキャラクタを全部自分で制作しています.

台湾の中國科技大學と本学部とは学術提携関係にあり,その一環として数理情報工学専攻の大学院生3名(岡研究室及び古市研究室の所属)が,建築工学専攻の大学院生5名と共に2週間インターンに行っています.このインターンは正式名称を生産工学特別実習と呼び,本年より大学院の選択必修科目として設置されたものです.中国科技大でのインターンのテーマは,映画制作やスポーツ科学の研究で利用されるモーションキャプチャ技術の習得です.台湾におけるモーションキャプチャの第一人者である規格設計学院の許(Hsu)先生から指導を受け,大学院での各研究テーマに即したデータ取得を行ってきます.講義は2013年9月2日から始まり,9月13日に成果発表を行って14日に帰国します.本インターンで期待される成果は勉強と研究だけではなく,中国科技大の学生達との交流が期待されます.

湾の中國科技大學と日本大学生産工学部数理情報工学科は,2013年3月19日に学術交流協定に調印し,今後両校の間では交換留学を始め教員の相互研究交流を行うこととなりました.調印式には松井学部長を始め,数理情報工学科からは細川教授,角田教授及び古市教授が参加し,Department of Multi-media Design等を見学いたしました.今後の研究交流や交換留学生による交流等が期待されます.

ICCES(International Conference on Computational & Experimental Engineering and Sciences)が東京理科大学にて3月25日~28日の日程で開催されました.参加者は,全世界から約500名が集まりました.そのICCES2019にて,本専攻1年生の榎本知幸君(角田研究室所属)の論文”New Activation Functions in CNN and Its Applications”が採択され,3月27日(水)に口頭発表(20分間)してきました.次回,ICCES2020の開催はモンテネグロの予定です.

室蘭工業大学で開催された国際会議JSST2018において,学部4年生の花岡佑哉さん(伊東研究室所属)の論文 "Three-Dimensional Shape Modelling of Metal Foam with Rounded Cells by Implicit Surfaces"が採択され,9/19に口頭発表してきました.JSST2018は,日本シミュレーション学会主催の国際会議です.シミュレーションをする際には,対象となる物体などのモデリングをできるだけ正確にする必要がありますが,花岡さんは近年注目されている「発泡金属」のモデリング手法を提案しました.この発表は高く評価され,特集号へのフルペーパー投稿の推薦をいただいており,現在論文投稿に向けて準備しています.

2018年8月1日から3日まで, Postech大学(韓国浦項市)で開催された国際アプライド・ゲームジャム 2018(別名「第6回韓国シリアスゲームジャム2018」)に数理情報工学科の3年生4名が日本代表として参加し,3年生の塩谷彩佳さんと内田皓暉君はそれぞれ別チームとして優秀賞を2件受賞されました.おめでとうございます.

国際会議24th IEEE International Symposium on On-Line Testing and Robust System Designが2018年7月2~4日にSpain, Costa Brava, Hotel Cap Roigで開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の越智小百合さん(細川研究室所属)の論文 " A Capture Safe Static Test Compaction Method Based on Don't Cares“が採択され,発表しました.

2018年6月8日から10日まで中国・長春市の吉林動画学院行われた国際大学生ゲームジャムで,古市研究室所属の3年生の留学生王さんが,河北美術学院及び吉林動画学院の学生と組んだチームNew Beeのメンバとして優秀参加者賞を受賞しました.おめでとうございます.48時間で制作したゲームは PathFinder. シルクロードを旅するAnnaが,旅の日記をたよりにシルクロードの各国を旅して財宝を収集する3Dアドベンチャゲームです.

2018年6月8日から10日に中国・長春市の吉林動画学院(Jilin Animation Institute)で行われている国際大学生ゲームジャムに,古市研究室に所属している3年生の留学生2名が参加し,4カ国から集まった総勢73名の学生が48時間でゲームを制作中です.スタッフとして参加中の古市教授が,現地よりレポートします.

国際大学生ゲームジャムの会場入り口前

中国長春の吉林動画学院 (Jilin Animation Institute School of Game)で2022年11月11日から24日まで行われていた国際大学生ゲームジャム(ICSG,中国ゲームジャムとも呼ぶ)2022が2022年11月25日(金)に閉幕,数理情報工学科から日本大学代表の一人として参加していた3年生の清家光生(せいけ こうき)君が,日本大学大学院理工学研究科の安藤玲央(あんどう れお)君,近畿大学の三宅拳士朗(みやけ けんしろう)君,London College of CommunicationのRuimeng Gu君, タイのBansomdejchaopraya Rajabhat UniversityのKiattisak Aueapornprapan君及びPratchay Butamkha君とチームPuppy Catを組んで開発したシリアスゲームが,銀賞を受賞しました! 

 

また,3年生の岡田万実(おかだまみ)さんと高郁晴(KAO YU CHING)さんが東京工科大学の赤松ほのかさんと吉林動画学院の金城浩君と彭欣雅君,大連理工大学の肖逸君とチームPower Holicを組んだチームは,優秀チーム賞を受賞しました.その他,数理情報工学科からは立原慧大君がチーム薇草のプログラマとして参加し,善戦しました.詳細が判明次第,こちらで結果等をご報告します.


チーム Puppy Catのロゴ

チーム Power Holicのロゴ

本大会に日本大学からは数理情報工学科の3年生が4名(1名は台湾中国科技大からの交換留学生,いずれも古市研究室の所属)が参加し,日本大学大学院理工学研究科から1名,近畿大学から1名,東京工科大学からは7名が参加し,各国(中国,韓国,ロシア,英国,タイ,シンガポール)から集まった150名を超える大学生が24のチームを組んでゲームの制作力を競う大会が行われました.

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システム及びLSI(大規模集積回路)の設計自動化,テスト,組込みシステムに関する欧州最大の国際会議The 21th Design, Automation & Test in Europe(DATE2018, IEEEの主催で2018年3月19~23日にドイツ・ドレスデンで開催)における付属のワークショップ5th Workshop on Design Automation for Understanding Hardware Designs (DUHDe)で,大学院博士前期課程2年の武田俊さん(細川研究室所属)の論文"A Test Register Assignment Method to Reduce the Number of Test Patterns Using Controller Augmentation "が採択され,発表しました.

 

国際会議The 18th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2017)が2017年11月30~12月1日にTaiwan・Taipei・Palais de Chine Hotelで開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の二関森人さん(細川研究室所属)の論文 " A Sequentially Untestable Fault Identification Method Based on State Cube Justification“と,大学院博士前期課程1年の越智小百合さん(細川研究室所属)の論文" A Low Power Oriented Static Test Compaction Method Based on Don’t Care Bits"が採択され,発表しました.

2017年12月28日(木),中国石家荘にある河北美術学院(Hebei Institute of Fine Arts)の動画学院(School of Animation)に古市先生が招かれ,”シリアスゲームの現在と今後”というタイトルで特別講義を行った.河北美術学院は芸術系の単科大学で,学生数は約12,000人,キャンパス内の建物は中国各地及び欧米の建築様式に基いて設計されて建てられれいるため,さながらテーマパークの中にキャンパスがあるように見え,その点が脚光を浴びて各メディアで報じられる事がある. 中国は現在売上高で世界最大のゲーム会社であるテンセント(Tencent, 騰訊)を抱える他,アニメ,ゲームそしてSNS,各種インターネットサービスをはじめとするクリエイティブテクノロジの分野が急成長しているが,その原動力の一つとなっているのが,このような中国では珍しい私立の芸術大学である.10月に古市先生が国際シリアスゲームジャムに参加するため訪問した吉林動画学院も同様の私立の芸術大学で,おそらく両校は中国におけるこの産業分野で今後重要な役目を担っていくだろうと思われる.

講義開始前

国際会議The 17th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2016)が2016年11月24~25日に日本・広島・安芸グランドホテルで開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程1年の佐藤護さん(細川研究室所属)の論文 "A Binding Method to Generate Easily Testable Functional Time Expansion Models“と,大学院博士前期課程1年の武田俊さん(細川研究室所属)の論文" A Design for Testability Method at RTL for Concurrent Operational Unit Testing "が採択され,発表しました.

佐藤さんの発表内容は,デジタル情報機器に搭載されているシステムLSI(大規模集積回路)の動作記述(C言語など)からテスト容易なレジスタ転送レベル回路(Verilog-HDLなど)を合成するアルゴリズムに関するものです.システムLSIは製造後にその品質を保証するためにテストを行う必要があります.ハードウェアの各要素は外部入力や外部出力に近いほうが,その際に使用する0と1の値で構成されるテストパターンの系列を容易に生成することができます.合成時にハードウェアの演算器の入力は外部入力から近い経路を、演算器の出力は外部出力に近い経路を生成するアルゴリズムを提案しました.実験では,このテスト容易化動作合成アルゴリズムを適用して生成された回路に存在する演算器の入出力はすべて外部入力と外部出力へレジスタ1個のみ介して到達できる経路を生成できたことを示しました.

2017年2月27日にサンフランシスコでゲームアクセシビリティカンファレンスが開催されました.この会議はIGDA(国際ゲーム開発者協会)のGame Accessibility SIG主催により初めて開催される会議ですが,その中で昨年12月に数理情報工学科の古市先生が実行委員長を務めた第5回シリアスゲームジャム(SGJ5)の活動が紹介されたとの情報が現地より入りました. SGJ5は日本デジタルゲーム学会教育SIGの主催により実施したゲームジャムです.数理情報工学科からは3年生の学生を中心に13人が参加したイベントで,マスコットキャラクタのペティルは,メディアデザインコース2年生の木村直子さんがデザインしたものです.このように,数理情報工学科の学生が活躍したイベントの様子は海外で開催されるゲーム開発者のための会議でも紹介される等,学生の皆さんの活躍の場は世界のようです.

(c)小野憲史 (NPO法人 IGDA 日本)

2017年8月16日~18日に韓国で開催された国際ゲームジャムGAGJ17(Global Applied Game Jam)にメディアデザインコース4年生の高橋昂大君が参加し,オランダ,中国,韓国の学生とチーム Hot Chilliを組み,プログラマとして活躍しました.Applied Gameとはシリアスゲームのオランダにおける呼び名で,韓国ではシリアスゲーム,アプライドゲーム,あるいは機能性ゲーム等の名前で呼ばれています.GAGJ17にはオランダ人のユトレヒト芸術大学の学生が8名,中国の吉林動画学院の学生が6名,日本からは日本大学の学生が1名参加した他,韓国からはPOSTEC,ソウル国立大,SUNY等の各大学から30名が参加し,3日間で8つのシリアスゲームを開発しました.

今年のテーマは「高齢者福祉・介護へのロボットの利用」.ソウル国立大学看護学部の金先生が,日本における少子高齢化問題と高齢者介護へのロボットの利用を紹介し,来るべき全世界的な少子高齢化問題を救うための,ロボット技術とゲーム技術を融合させたシリアスゲームを開発せよ,と基調講演の中でお話しになり,それから3日間で8つのシリアスゲームが開発されました. チームの中には早速街で基板やモータ等を仕入れ,装着型の歩行センサやロボット等を自作したりするチームもありました.来年も同じ時期に実施されますので,興味のある学生は高橋昂大君等に問合せて下さい.

国際会議The 7th Thai Society of Mechanical Engineers International Conference on Mechanical Engineering (TSME ICOME2016, Thai Society of Mechanical Engineersの主催で2016年12月13-16日にタイ チェンマイ・ Duangtawan Hotelで開催)で見坐地研究室から発表した論文“Using a Musculoskeletal Mathematical Model to Analyze Fatigue of the Muscles in the Lower Limbs during Different Motions”(Kaito Watanabe, Yuya Onodera, Masaki Izawa, Ayumi Takahashi and Kazuhito Misaji)がBest Paper Awardに選ばれ表彰されました.見坐地研究室から初めて国際会議の賞をいただきました.

発表した渡辺君と見坐地先生

2016年8月24日(水)~27日(金)に韓国の浦項工科大学(POSTECH)で開催された国際シリアスゲームジャム(Global Applied Game Jam) 2016に大学院生の粟飯原さんが日本の学生としては一人で参加し,オランダ人と韓国人と5人のチーム「Chicken Potion」を組んで3日間でシリアスゲームOlymPCを開発,見事準優秀賞(Excellence Award)を受賞しました.

2016年4月30日に台湾桃園市で開催された国際会議(主催:桃園市政府,桃園市議会,台湾全民運動協会,台湾マラソン管理協会,中国科技大)2016 The International Coference & Forum of Marathon Sports Eventで,見坐地研究室の大学院2年生小野寺勇哉君が, 基調講演として「Study on Musculoskeletal analysis during the running motion」というタイトルで研究成果を発表しました.この発表はランニング動作における足の筋肉の疲労度を定量化すると同時に,関節回りの瞬発力を定量化したものを論文としてまとめたもので,非常にオリジナリティが高く,参加者からの質疑が活発でした.本研究は,今後台湾マラソン管理協会及び中国科技大との共同研究に発展する予定です.

2016年4月2日〜6日に米国カリフォルニア州パサデナ市で国際会議SpringSIM2016(主催はSociety for International Modeling and SImulation)が開催され,社会人ドクターの学生として在学中の大学院学生小林君が,"TRISim: a System to Exploit and Assess Triage Operation for Hospital Managers"というタイトルで,この1年間の研究成果を発表しました.本研究は,大規模災害が発生した際に実施する病院内トリアージに関して,最適なトリアージ方法,病院内施設数,医療従事者数等を求めることを目的としたシミュレーションシステムに関するもので,将来病院経営者が利用することを目的としたものです.専門家の方からはとても良い質問をしていただき,最終的には"...that's so cool! (カッコいいネ)" とコメントをいただいたのが印象的でした.

本国際会議には世界中からモデリング&シミュレーションに関する研究者が集まり,この写真はイタリア(古市先生の旧知の友人)とブラジルからの参加者と一緒に撮ったものです

本研究で試作したTRISimの病院モデル,公刊論文を元に日本の一般的な病院を再現しました

国際会議The 24th IEEE Asian Test Symposium(ATS2015)及びThe 16th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2015)が2015年11月22~26日にインド・ムンバイ・INDIAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY BOMBAYで開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の増田哲也さん(細川研究室所属)の論文 "A Test Generation Method for Data Paths Using Easily Testable Functional Time Expansion Models and Controller Augmentation”(ATS2015発表),大学院博士前期課程2年の坊屋鋪知拓さん(細川研究室所属)の論文" A Sequence Generation Method to detect Hardware Trojan Circuits "(WRTLT2015発表),大学院博士前期課程2年の高野秀之さん(細川研究室所属)の論文"A Fault Diagnosis Method for a Single Universal Logical Fault Model Using Multi Cycle Capture Test Sets "(WRTLT2015発表)が採択され,発表しました.

国際会議The 16th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2015)が2015年11月25~26日にインド・ムンバイ・INDIAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY BOMBAYで開催され,前年度のThe 15th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2014, IEEEの主催で2014年11月19・20日に中国・杭州・Hangzhou Jinxi Hotelで開催)で細川研究室から発表した論文"A Scheduling Method for Hierarchical Testability Using Results of Test Environment Generation"(Jun Nishimaki, Toshinori Hosokawa, and Hideo Fujiwara)がBest Paper Awardに選ばれ表彰されました.細川研究室から初めて国際会議の賞をいただきました.

7月20日から25日に米国・ネバダ州・リノで開催中の国際会議ICCES 2015に数理情報工学科から3名の先生方が学生の皆さんとの共同研究の成果を発表するため参加されています.21日には角田先生が"Complicated Fluid Flow Simulations by Particle Methods Using Hyperbolic-type Kernel Functions"というタイトルで粒子法による流体シミュレーション法とその成果について発表されました.会場からは実行環境や性能に関する質問が出た他,他の発表者に対する質疑応答の中では格子法(メッシュを用いる方法)と粒子法(メッシュを用いない方法)の双方がこのセッションでは成果が発表されていて大変興味深いとコメントされた先生がいました.

22日には古市先生と伊東先生がそれぞれ"Efficient Load-balancing Scheme for Multi-agent Simulation System"(マルチエージェントシミュレーションの並列実行に適した動的負荷分散方式とその評価結果),"Investigation of Shape Functions for Meshless Time-Domain Method in Electromagnetic Wave Propagation Simulation"(電磁波伝播解析へのメッシュレスタイムドメイン法の適用と評価結果)に関して発表されました.

23日のプレナリーセッションでは授賞式が行われ,角田先生はこれまでの粒子法に関する研究が評価され,ICCES Distinguished Fellowsの賞を受賞されました.

システム,LSI(大規模集積回路)の設計自動化,テスト,組込みシステムに関する欧州最大の国際会議The 18th Design, Automation & Test in Europe(DATE2015, IEEEの主催で2015年3月9~13日にフランス・グルノーブルで開催)における付属のワークショップDesigning with Uncertaintyで,数理情報工学専攻の大学院博士後期課程3年の山崎紘史さん(細川研究室所属)の論文 "A Multi Cycle Capture Test Generation Method for Low Capture Power Dissipation "が採択され,発表しました.さらに2nd Workshop on Design Automation for Understanding Hardware Designs (DUHDe)で,大学院博士前期課程2年の西間木淳さん(細川研究室所属)の論文"A Binding Method for Hierarchical Testability Using Results of Test Environment Generation "が採択され,発表しました.

国際会議The 15th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2014, IEEEの主催で2014年11月19・20日に中国・杭州・Hangzhou Jinxi Hotelで開催)で,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の平井淳士さん(細川研究室所属)の論文 "A Simulation Based Low Capture Power Test Generation Method Using Capture Safe Test Vectors "と大学院博士前期課程2年の西間木淳さん(細川研究室所属)の論文"A Scheduling Method for Hierarchical Testability Using Results of Test Environment Generation"が採択され,発表しました.

平井さんの発表内容は,デジタル情報機器に搭載されているシステムLSI(大規模集積回路)の低消費電力テストに関するもので,低消費電力なテストパターン集合からデータマイニングしたテストパターンと故障を検出する決定論的なテストパターンを融合し,低消費電力な状態で故障を検出するテストパターンを合成するアルゴリズムに関するものです.高消費電力な状態でシステムLSIをテストすると,不良品を良品と判定する誤テストを引き起こすことになります.提案したアルゴリズムを用いると従来手法と比較し,最大300倍高速に低消費電力な状態で故障を検出するテストパターンを生成することができました.

西間木さんの発表内容は,システムLSIの上流設計工程で,テストパターンの生成が容易になるようにテスト容易化を考慮した動作合成アルゴリズムに関するものです.動作合成とは,C言語など を用いてハードウェアの動作を記述したものからレジスタ転送レベル回路を生成するソフトウェアです.西間木さんは昨年度も国際会議で発表しており,その時に動作合成の中のバインディングという動作記述の変数や演算をレジスタや演算器に割当てる処理についてテスト容易化を考慮して行うアルゴリズムを提案しました.今年度は,そのバインディングの効率を高めるためのスケジューリングという演算を実行する時刻を決定する処理についてテスト容易化を考慮したアルゴリズムを提案しました.テスト容易化を考慮した回路を合成することに より,テスト品質の評価尺度である故障検出率が大幅に向上したことを示しました.

国際会議The 14th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2013,IEEEの主催で2013年11月21・22日に台湾・宜蘭・Evergreen Hotelで開催)で,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の 兒玉雄佑さん(細川研究室所属の論文 "A Controller Augmentation Method to Generate Easily Testable Functional k-Time Expansion Models for Data Path Circuits"と大学院博士前期課程1年の西間木淳さん(細川研究室所属)の論文"Functional Unit and Register Binding Methods for Hierarchical Testability"が採択され,発表しました.]

兒玉さんの発表内容は,デジタル情報機器に搭載されているシステムLSI(大規模集積回路)のテストパターンを生成するための回路モデル生成アルゴリズムに関するものです.システムLSIは製造後にその品質を保証するためにテストを行う必要があります.その際に使用する0と1の値で構成さ れるテストパターンを効率的に生成するために提案した回路モデルが非常に有効であることを示しました.

西間木さんの発表内容はシステムLSIの上 流設計工程で,テストパターンの生成が容易になるようにテスト容易化を考慮した動作合成アルゴリズムに関するものです.動作合成とは,C言語など を用いてハードウェアの動作を記述したものからレジスタ転送レベル回路を生成するソフトウェアです.テスト容易化を考慮した回路を合成することに より,テスト品質の評価尺度である故障検出率が大幅に向上したことを示しました.

米国ワシントンDCのホワイトハウスの隣接会場(JW Mariotto)で2013年12月8日から11日に開催された国際会議 Winter Simulation Conference 2013で,大学院の学生倉本君が"FUSE: A MULTI-AGENT SIMULATION ENVIRONMENT"というタイトルでポスター発表を行いました.当国際会議は主として社会現象等を対象としたシミュレーション技術に関する世界最大の会議で,約39カ国から約800人の参加者が集まり,約350件の発表が3日間に渡って行われました.倉本君は人間の組織行動をコンピュータ上で再現するためのソフトウェア環境FUSEを構築し,これに関する実現方式と応用例を発表しました.

国際会議BMD2013が11月10日(日)から13日(水)に生産工学部で開催され,11か国から約150人の研究者が生産工学部へ集結しました.数理情報工学科の先生は実施委員長及び実施委員として1年前から準備をすすめてきました.10日(日)は一般公開日で,自転車の起源となったドライジーネ等が展示された他,未来の乗り物を思わせるUNI-CUBには試乗もできました.数理情報工学科の学生は国際会議のロゴデザイン,ポスターやバナー等を作成をはじめ,学会のホームページの作成と運営等を行った他,会期中はUStreamによるインターネット中継も学生が行いました.

ショットガンセッションチェア中の古市先生

11月11日(月)の晩はBMD2010が開催されたオランダの大使公邸へ招かれました

オランダ大使公邸でのパーティへは,オランダから数理情報工学科へ留学中のスティーブンも招かれました

数理情報工学科と学術協定を本年締結した台湾の中国科技大で2013年6月6日に開催された国際会議ITAC2013に古市先生が招待講演者として招かれ,"How to Succeed in Serious Game Development"というタイトルで,シリアスゲームの構築法とこれに基づいて学生が開発したシリアスゲームの数々を紹介しました.当日中国科技大では卒業研究作品展をやっており,最後は学生達の卒業写真撮影に交じって一緒に写真を撮ってもらいました.

角田教授と古市教授が2013年5月24日~27日に米国・シアトルで開催された国際会議ICCNでそれぞれ研究成果を発表しました.角田先生の発表タイトルは"Three-dimensional Fluid Flow Simulations Using GPU-based Particle Method"で,粒子法に基づく流体シミュレーションをGPUを用いて高速に実行する方法に関して発表しました.また,古市先生のタイトルは"A Proposal of Hierarchical Decision Making Mechanism for Externally Expandable Game AI and its Effectiveness on Multi-core Environment"で,人間の行動モデルをコンピュータ上で効率良くシミュレーションするためのゲームAI構築手法に関して発表しました.開催されたシアトルは米国西海岸ワシントン州の州都で,会場のすぐ近くにはマイクロソフト社の本社がある他,ボーイング社の本社もここにあります.その他,スターバックス,タリーズ,シアトルズベストコーヒー社の本社もある等,世界的に有名な企業の本社がたくさんあることで有名な街です.

国際会議The 16th IEEE Symposium on Design and Diagnostics of Electronic Circuits and Systems (DDECS2013, IEEEの主催で2013年4月8・9・10日にチェコ・カルロヴィヴァリ・Spa Resort Sanssouci Karlovy Varyで開催)で,数理情報工学専攻の大学院博士後期課程2年の 山崎紘史さん(細川研究室所属)の論文 "A Don't Care Identification Method for Test Compaction "が採択され,発表しました. 山崎さんの発表内容は,デジタル情報機器に搭載されているシステムLSI(大規模集積回路)のテストコストを削減するためにテストに必要なテストパターン数を削減するものです.具体的にはシステムLSIのテストのために生成された0と1のテスト集合からドントケアと呼ばれる0でも1でも良い値を抽出するときに、一定数以上のドントケアを抽出しながら,外部入力においてドントケアの分散値を低減する手法を提案し,テスト圧縮に効果的であることを示しました.

2020年11月30日から12月10日まで中国長春の吉林動画学院の主催で開催された今年5年目を迎える「International Student Game Jam 2020」,日本大学からの参加は4年連続で3年生の飯島君が参加しました.日本からは日本大学以外に東京工科大学から5名の学生が参加しました.チームは初日にくじ引きで決まり,韓国,日本,中国の学生6人のTeam12が編成され,チーム名はNonglishと命名したそうです.飯島君は一人でプログラマを担当,今回は初めてオンラインでの実施で,通常は3日間で実施するところを10日間かけ,「西遊記」というテーマで全12チームでゲーム制作の腕を競いました.

Nonglishが制作したゲームは「Fight Over a Book」という三蔵法師が持つ仏典をおっかけて奪う鬼ごっこ型のゲームで,ゲームとしては比較的シンプル,韓国の学生によるデザインが秀逸でした.プレゼンは吉林動画学院の学生が行ったようです. 写真によると,Nonlishはその他の2チームと一緒にベストチーム賞を受賞したとのこと,おめでとうございます!賞状と商品がまもなく送られてくるとのこと,その際には写真を追加で掲載します.

中国長春の吉林動画学院 (Jilin Animation Institute School of Game)で2020年11月30日に開幕された国際ゲームジャムで,古市教授がオープニングスピーチを習志野からオンラインで行いました.日本からの参加者は6人,東京工科大学から5人と日本大学から1名が参加して,12日まで,4カ国の大学生が6名1チームによるゲーム制作を12チームで競いました.

本ゲームジャムに数理情報工学科からは2017年来毎年参加しており今回が4回目.昨年は当時3年生のRichelle Ngoさんが参加して最優秀賞を受賞し,今年は3年生の飯島直大君が参加しました. 他に日本からは東京工科大の5名が参加している他,シンガポール,韓国,中国の各大学から総勢72人が参加し,12チームに分かれて12月12日までゲーム制作が行われています.今年のテーマは「西遊記」,結果は別記事で報告します.

北米ゲーミング&シミュレーション学会(NASAGA)主催の国際会議NASAGA2020が今年はオンラインで開催され,10月24日(土)の午前8時から(日本時間では同日21:30)から大学院生川上智君がBig Data Display Method and Marketing Business Game (MBG) Prototypeというタイトルで試作したマーケティングビジネスゲーム(MBG)について1時間半で発表しました.発表はMBAのデモンストレーションを中心に行い,古市先生と川上智君とがそれぞれ自宅から参加しながら1本のゲームをプレイする形式で行いました.なお,NASAGAへの参加は今回初めてでしたが,教育現場で使うゲームの開発手法や開発事例が多数発表され,今後日本からも多くの教育者が参加すると良いと感じました.

国際会議The 26th IEEE International Symposium on On-Line Testing and Robust System Design (IOLTS2020)が2020年7月13~15日にイタリア・ナポリで開催予定でしたが,COVID-19の感染拡大の影響で バーチャルカンファレンスとしてオンラインでの開催になりました.大学院博士前期課程2年の池ヶ谷祐輝さん(細川研究室所属)の論文" A Test Sensitization State Compaction Method on Controller Augmentation"が採択され,発表しました.

池ヶ谷さんの発表内容は,テスト活性化状態の圧縮に関するものです.前回インド・コルカタで開催されたWRTLT2019で発表したテスト活性化状態を有効状態上に圧縮する手法と無効状態間で圧縮する手法を拡大させて,評価結果を充実させました.

国際会議20th IEEE The Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2019)が2019年12月13~14日にインド・コルカタ・The LaLiT Great Eastern Kolkataで開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の三澤健一郎さん(細川研究室所属)の論文"A Don’t Care Identification-Filling Co-Optimization Method for Low Capture Power Testing Using Partial MaxSAT "が採択され,大学院博士前期課程1年の池ヶ谷祐輝さん(細川研究室所属)の論文" A Compaction Method of Test Sensitization States on Controller Augmentation "が採択され,発表しました.

国際会議32nd IEEE International Symposium on Defect and Fault Tolerance in VLSI and Nanotechnology Systems (DFT2019)が2019年10月2~4日にオランダ・ノールトウェイク(ESA-ESTEC)/デルフト(Delft University of Technology)で開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の竹内勇希さん(細川研究室所属)の論文"A State Assignment Method to Improve Transition Fault Coverage for Controllers"がポスタセッションで採択され,発表しました.

宮崎市で開催された国際会議JSST2019において,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程1年の花岡佑哉さん(伊東研究室所属)の論文 "Shape Modelling of Plateau Borders of Metal Foam by Implicit Surface"と,学部4年の八木友也さん(伊東研究室所属)の論文 "Implicit Function Generated by Piecewise Polynomial and Radial Basis Function"が採択され,11/6(水)に口頭発表してきました.花岡さんは,近年注目されている「発泡金属」の形状モデリング法について研究しており,今回は「オープンセル」という状態のモデリング手法を提案しました.また,八木さんは,CGやシミュレーションなどに応用される陰関数について研究しており,高速かつメモリ使用量を抑えた陰関数生成法を提案しました.花岡さんは2年連続での国際会議発表となっただけでなく,発表が高く評価され,昨年に引き続き特集号へのフルペーパー投稿の推薦をいただきました.現在,フルペーパーの投稿に向けて執筆中です.

国際会議25th IEEE International Symposium on On-Line Testing and Robust System Design (IOLTS2019)が2019年7月1~3日にギリシャ・ロドス島・Hotel Rodos Palaceで開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の石山悠太さん(細川研究室所属)の論文 " A Design for Testability Method for k-Cycle Capture Test Generation” がポスターセッションで採択され,大学院博士前期課程2年の竹内勇希さん(細川研究室所属)の論文" A Controller Augmentation Method to Improve Transition Fault Coverage for RTL Data-Paths"がオーラルセッションで採択され,発表しました.

Courtesy of Kenji Ono

国際会議DiGRA 2019 KYOTOが京都立命館大学で2019年8月6日(火)〜10日(土)に開催され,世界35カ国から400名を超えるゲームの研究者が集まり,シリアスゲームやゲーミフィケーション等ゲームの力を世の中の問題解決に応用する方法や,ゲームの芸術表現,eSports等ゲームの観戦と人との関係,知的所有系や法整備等,10のトラックに分かれて250の研究発表を行いました.参加者の中には女性研究者が非常に多く,また博士後期課程在学中の学生が多く,海外にはゲームで学位を取得する学生が多いのに比べて,日本ではゲームを学ぶ学生の多くが大学院へは進学しないという国の違いが大きく出たように思います.そのような事情の中,数理情報工学科の学生と教員はこの学会で次のような大きな役目を果たし,世界におけるデジタルゲーム研究における日本大学の存在感を大きくアピールできました.

国際会議The 19th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2018)が2018年10月18~19日に中国・合肥・Westin Hotel Baohe Hefeiで開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程1年の石山悠太さん(細川研究室所属)の論文 " A Controller Augmentation Method for k-cycle Capture Test Generation Using Partial Scan Designs” と,大学院博士前期課程1年の竹内勇希さん(細川研究室所属)の論文" A Design for Testability Method to Improve Transition Fault Coverage Using Controller Augmentation at Register Transfer Level"が採択され,発表しました.

石山さんの発表内容は,デジタル情報機器に搭載されているシステムLSI(大規模集積回路)のテスト容易化設計に関するものです.具体的にはコントローラと呼ばれる状態遷移機械でモデル化されたハードウェア中のレジスタを可制御・可観測にし,さらにデータパスの中の演算器などのハードウェア要素がkサイクル間で容易にテストできるように,コントローラの無効状態と呼ばれる空間にテスト可能な制御信号を出力するコントローラ拡大という手法を提案しました。この研究内容は株式会社ソシオネクスト社(富士通とパナソニックのLSI設計部門が母体となって設立された会社)との共同研究によるものです.

竹内さんの発表内容は,システムLSIの遷移故障と呼ばれるタイミング欠陥をモデル化した故障の検出率を向上させるためのテスト容易化設計に関するものです.具体的には,コントローラから生成される制御信号で検出不能なデータパス中のマルチプレクサやレジスタの故障をテストできるように,コントローラ拡大手法を提案しました.その結果,データパス中の遷移故障検出率を3.7%向上させることができました.

2019年4月2日,数理情報工学科にはアムステルダム応用科学大学(HvA)から4名の先生方が来られました.HvAからは2015年以降スティーブン,マーチン,ナオミ,ダニエルの4人の学生がそれぞれ5ヶ月間留学生として滞在し,日本人の学生とチームを組んでソフトウェアの開発を行いました.しかし,まだ数理情報工学科の学生がHvAへ留学するケースは希望者がいないため実現しておらず,今回の訪問は将来のそのような可能性について相談するためでした.米国への留学も魅力的ですが,HvAでは英語によるPBL型のプログラムが用意されており,数理情報工学科で3年生が各研究室で実施する「数理情報工学演習」と似た形式で,オランダをはじめとする周辺諸国からの学生と一緒にソフトウェアを開発することができます.興味のある学生は,数理情報工学科の古市先生までお問い合わせください.

2017年12月15日(金)14:40-15:30 日本大学生産工学部39号館505教室でイリノイ大学アーバナ・シャンペン校iSchool (School of Information Science,情報科学研究科)の高澤有以子先生が「学びとコミュニケーション」というタイトルで特別講演をされます.あらゆる分野における学びとコミュニケーションの関係について,米国におけるフィールドワークの成果も交えてわかりやすくお話ししてくださいますので,数理情報工学を学ぶ大学院生・学部生はもちろんのこと,全学科及び専攻の学部生,大学院生及び教職員の皆さんの参加をお待ちしております.

事前申し込み不要,無料,学外の方もご参加いただけます

  • 日時:2017年12月15日(金)14:40-15:30
  • 場所:日本大学生産工学部39号館505教室
  • 講師:イリノイ大学 iSchool 高澤有以子先生 (日本大学の校友(*日本大学生物資源学部卒業)です)
  • 演題:学びとコミュニケーション ~技術と情報と人,マイクロコズミックアプローチ~
  • 対象:大学院生,学部生,教員,職員,一般(学外の方も歓迎)

事前申し込み不要,無料,学外の方もご参加いただけます

日大生産工学部では海外の多数の大学と協定を結び,交換留学制度等を実施しています.その中の一つが米国オハイオ州にあるKent State Univerisy(KSU)ですが,2017年11月10日(金)にKSUのESL所長他が数理情報工学科を訪問され,3,4年生の学生の研究風景を見学されました.見学先の研究室ではオランダのアムステルダム応用科学大学(HVA)から1名の学生が2017年9月から2018年2月までインターンシップ学生として日本人の学生と一緒に「数理情報工学演習II」の一環としてシリアスゲームを開発しており,海外からの留学生と日本人の学生とが英語によりソフトウェアを共同で開発している様子をご覧になり,数理情報工学科は国際性の面からとても良い教育環境だとお褒めの言葉をいただきました.交換留学とは相互に留学することですが,数理情報工学科の学生で米国またはオランダの大学への留学を希望される学生は,是非とも事務室までお問合せください,数理情報工学科には海外で学ぶための様々なチャンスが用意されています.

3年生の伏見有史君(片手ルーピックキューブの2011年度世界チャンピオン)が,2017年7月13日-16日にパリで開催されたルービックキューブの世界大会に出場し,この度帰国しました. 今大会での成績は,3x3x3片手部門では最高で10位,3x3x3部門では32位でした.3x3x3片手部門では表彰台を狙えるレベルだったため,本人にとっては悔しい結果となった反面, 次年度に向けてとても良い経験となったとのことです.

なお,8月5日,6日に本学部で実施するオープンキャンパスでは,伏見君に世界大会への参加報告と併せて模範演技をしていただきます.多数の皆様のご来場をお待ちしております.

3月14日(火)に第四部, 3月12日(日)に第三部, 3月11日(土)に第二部を追加しました.

第一部〜出国からシアトル到着・ホストファミリーへの分宿まで〜

2015年4月から生産工学部ではGlo-BEプログラムがはじまり,昨年に続いて今年もStudy Abroad Program 2017 in Seattleを2017年3月5日(日)から19日(日)の2週間で実施中です.このプログラムの様子を,今年はStudy in the USA Seattle組,略称「シアトル組」と題して,引率の数理情報工学科古市教授が現地からレポートし,生産工学部のHP上に適時掲載されます.数理情報工学科のHP上ではその一部を掲載中です.

今年のシアトル組の参加者は13名,Glo-BEプログラムの10名に加えて一般の学生3人も加わりました.男子が11名,女子が2名で,全員が1年生です.所属学科は機械工学科,電気電子工学科,建築工学科,応用分子化学科,マネージメント工学科,環境安全工学科,創生デザイン工学科の7学科です.今年は数理情報工学科の参加者がいないのが少し残念です.本レポートでは,成田空港出発からシアトルに到着してホストファミリーに分宿する所までをレポートします.

出発日の3月5日(日)当日は春が来たかのような陽気だった.当日午後JRは総武線快速がしばらく事故により止まっていたため,3名の学生が集合時間の15:00に到着できずちょっと心配したが,あらかじめSNSを介して連絡を取り合っていたため,特に問題なく15;30には全員が集合した.カウンターでe-ticketを受け取り撮ったのがこの集合写真である.

成田空港で集合

数理情報工学科の古市昌一先生と東京工科大メディア学科の岸本好弘先生との発案により企画した第1回シリアス&アプライドゲームサミットが,2017年2月24日に東京のオランダ大使館で開催されました.主催は日本デジタルゲーム学会(DiGRA Japan)教育SIG, 共催はオランダ王国大使館."シリアス"と"アプライド"が初めて東京で出会い,ゲームの持つパワーについて両国の専門家が様々な切り口から話し合われました.

本サミットでは数理情報工学科の古市昌一先生が司会を務めた他,2年生から大学院生まで5名の学生が成果を展示し,我が国を代表するシリアスゲームの一つとして国内外の皆さんに体験していただきました.

4年生の鈴木雄次郎君が開発したLine H!tter
こちらの展示室では3年生の新井恒陽君等が開発したGo! Petil Go!と,同じく3年生の高橋昴大君等が開発した Blind Mazeを展示しました

大学院の数理情報工学専攻の講義「メディアデザイン工学特講」では,2012年にアカデミー賞科学技術賞を受賞されたLes Zellan氏を招いて11月14日(月)に特別講義をしていただきました. 会場となったスプリングホールは満員,立ち見も出る程の盛況でした.

講義の前には古市研究室を訪問

Zellan氏は英国Cooke Optics 社の会長で,映画用カメラの命でもあるアナモルフィックレンズの開発に携わってこられた方です.本講義では,レンズはどう作られているか,最新のレンズはどんなことができるのか,映画の歴史とレンズの変遷を解説します.フィルムフォーマット,ディジタル化,レンズコーティングなど基本的な用語から,映画業界では “Cooke Look”として知られるCooke社独特のレンズの秘密,アナモルフィックレンズ(映画用レンズ)の未来まで,映画及び映画撮影に興味のある人,カメラ好きの人,レンズに凝っている学生の多数の皆さんが聴講しました.

2016年8月15日(月)~17日(水)にドイツのライプチッヒ大学で開催された国際会議Replaying Japan 2016で,大学院生の粟飯原さんが"Our Activities to Increase the Public Acceptance of Games for Society in Japan"というタイトルで研究成果を発表しました.

オランダ・ユトレヒト芸術大学に滞在中の古市先生が,帰国に先立ってゲーム&インタラクションの先生方に最終講義を行ってきました.ユトレヒト芸術大学の学生は,3年生の2学期間,約10人でカンパニーと呼ばれるチームを組んでシリアスゲームを開発します.そのままシリアスゲーム制作会社を起業する学生も多く,2015年末にはオランダのゲームソフト制作会社が455社まで急増しました.

海外派遣研究員として各国の大学を訪問中の古市先生が,2015年10月29日にミシシッピ州立大学で講義を行いました.タイトルは"Serious Games, Design Process and Applications"で,数理情報工学科の学生が開発した多数のシリアスゲームをデモを交えて1時間講義しました.ミシシッピ州立大学とは今年6月に学術協定を締結し,共同研究を行っています.写真は共同研究の一環としてミシシッピ州立大学側が開発中のシミュレータで,間もなく数理情報工学科にもインストールする予定です.ミシシッピ州立との共同研究に興味のある学生の皆さんは古市先生まで問い合わせてみてはいかがでしょうか.

開発環境はUNITYです

情報工学コース3年の木下君が今春より年末まで米国・オハイオ州ケント市にあるケント州立大学に留学中ですが,海外派遣研究員として各国の大学を訪問中の古市先生が,10月27日にComputer and Information Science(数理情報科学科)を訪問し,同級生の米国人の学生さんと3人で会食してきました.当日は18:00までWebデザインの講義だったためその後約3時間の会食でしたが,その間ずっと3人の会話は英語で,英語の上達振りを実感しました.秋学期(8月〜12月)は主として情報工学関連の講義を履修しているとのことですが,スタディメイトも沢山いて一緒に勉強しているようで,帰国後の活躍が楽しみです.なお,ケント州立大学と生産工学部とは学術協定を結んでおり,毎年生産工学部の学生がケント州立大学で2学期学ぶことができます.就職にもとても有利な海外留学制度,後輩の皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか.

ケント州立大のゲート(向こうに見えるのがダウンタウン)

日本大学生産工学部と米国ミシシッピ州立大学は去る6月に学術協定を締結しましたが,その一環として数理情報工学科の見坐地研究室は共同研究を開始しました.その第1回研究ミーティングが8月27日(木)に行われ,見坐地研究室の大学生4名は英語で中間報告を行いました.生産工学部はグローバル化が急速に進んでいますが,海外の研究者との共同研究は学生の皆さんにとって英語を勉強する大きなモチベーションにつながっているようです.今回の研究ミーティングの結果,数理情報工学科では古市研究室でも共同研究を進めることが決まりました.

本日(2015年6月30日)生産工学部及び数理情報工学科では米国イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)からのゲストをお迎えし,落合学部長への表敬訪問の後,米国イリノイ大学を卒業された数理情報工学科の古市研究室を訪問されました.古市研究室では学生が開発した交通シミュレータやLineHo!ckey等をはじめとするシリアスゲームを見学された他,未来工房等の施設を見学されました.米国イリノイ大学からは昨年芸術学部長が数理情報工学科を訪問される等,今後も引き続き研究者間の交流が期待されます.

2015年6月23日(火),米国ミシシッピ州スタークビルに所在するミシシッピ州立大学(MSU)で,日本大学生産工学部とミシシッピ州立大学間の教育及び研究に関する覚書(MOU)の調印式が行われ,落合学部長を団長とする訪問団の一人として古市先生が調印式に参加しました.本覚書の調印により,今度両大学間での研究者及び学生の交流が促進します.学生の皆さんにとっては,留学先の一つとして考えることが可能となります.

本日(2014年6月17日)生産工学部及び数理情報工学科では米国イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)の芸術学部長他ゲストをお迎えし,落合学部長への表敬訪問の後,米国イリノイ大学を卒業された数理情報工学科の古市研究室を訪問されました.古市研究室では学生が開発した交通シミュレータやLineHo!ckey等をはじめとするシリアスゲームを見学された他,未来工房等の施設を見学されました.今後このような研究者間の交流が期待されます.

ハリウッドで有名なリズム&ヒューズスタジオ(Rhythm & Hues Studios)でレンダラ―としてご活躍中のToshi Katoさんが,11月1日(金)の午後数理情報工学科へお越しになり,西澤研究室と古市研究室を訪問されました.Toshi Katoさんは1984年に松井研をご卒業され,大学時代からアルバイトプログラマとして活躍されていた日本初のCG会社であるJCGLを経て渡米され,現在リズム&ヒューズスタジオでご活躍中のPrincipal Graphics Scientistです.卒業研究の時は23号館5階の研究室へ毎晩泊まり込み,FORTRANで隠線消去プログラムを書き,プロッタへ表示したとのこと.日本へ来る機会が大変少ないようですが,いつか学生の皆さんにハリウッドとコンピュータグラフィックスと学生時代の話しを講義していただけると良いですね.