日本大学生産工学部 数理情報工学科 新着情報
Mathematical Information Engineering News

国際会議The 18th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2017)が2017年11月30~12月1日にTaiwan・Taipei・Palais de Chine Hotelで開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の二関森人さん(細川研究室所属)の論文 " A Sequentially Untestable Fault Identification Method Based on State Cube Justification“と,大学院博士前期課程1年の越智小百合さん(細川研究室所属)の論文" A Low Power Oriented Static Test Compaction Method Based on Don’t Care Bits"が採択され,発表しました.

2017年12月28日(木),中国石家荘にある河北美術学院(Hebei Institute of Fine Arts)の動画学院(School of Animation)に古市先生が招かれ,”シリアスゲームの現在と今後”というタイトルで特別講義を行った.河北美術学院は芸術系の単科大学で,学生数は約12,000人,キャンパス内の建物は中国各地及び欧米の建築様式に基いて設計されて建てられれいるため,さながらテーマパークの中にキャンパスがあるように見え,その点が脚光を浴びて各メディアで報じられる事がある. 中国は現在売上高で世界最大のゲーム会社であるテンセント(Tencent, 騰訊)を抱える他,アニメ,ゲームそしてSNS,各種インターネットサービスをはじめとするクリエイティブテクノロジの分野が急成長しているが,その原動力の一つとなっているのが,このような中国では珍しい私立の芸術大学である.10月に古市先生が国際シリアスゲームジャムに参加するため訪問した吉林動画学院も同様の私立の芸術大学で,おそらく両校は中国におけるこの産業分野で今後重要な役目を担っていくだろうと思われる.

講義開始前

国際会議The 17th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2016)が2016年11月24~25日に日本・広島・安芸グランドホテルで開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程1年の佐藤護さん(細川研究室所属)の論文 "A Binding Method to Generate Easily Testable Functional Time Expansion Models“と,大学院博士前期課程1年の武田俊さん(細川研究室所属)の論文" A Design for Testability Method at RTL for Concurrent Operational Unit Testing "が採択され,発表しました.

佐藤さんの発表内容は,デジタル情報機器に搭載されているシステムLSI(大規模集積回路)の動作記述(C言語など)からテスト容易なレジスタ転送レベル回路(Verilog-HDLなど)を合成するアルゴリズムに関するものです.システムLSIは製造後にその品質を保証するためにテストを行う必要があります.ハードウェアの各要素は外部入力や外部出力に近いほうが,その際に使用する0と1の値で構成されるテストパターンの系列を容易に生成することができます.合成時にハードウェアの演算器の入力は外部入力から近い経路を、演算器の出力は外部出力に近い経路を生成するアルゴリズムを提案しました.実験では,このテスト容易化動作合成アルゴリズムを適用して生成された回路に存在する演算器の入出力はすべて外部入力と外部出力へレジスタ1個のみ介して到達できる経路を生成できたことを示しました.

2017年2月27日にサンフランシスコでゲームアクセシビリティカンファレンスが開催されました.この会議はIGDA(国際ゲーム開発者協会)のGame Accessibility SIG主催により初めて開催される会議ですが,その中で昨年12月に数理情報工学科の古市先生が実行委員長を務めた第5回シリアスゲームジャム(SGJ5)の活動が紹介されたとの情報が現地より入りました. SGJ5は日本デジタルゲーム学会教育SIGの主催により実施したゲームジャムです.数理情報工学科からは3年生の学生を中心に13人が参加したイベントで,マスコットキャラクタのペティルは,メディアデザインコース2年生の木村直子さんがデザインしたものです.このように,数理情報工学科の学生が活躍したイベントの様子は海外で開催されるゲーム開発者のための会議でも紹介される等,学生の皆さんの活躍の場は世界のようです.

(c)小野憲史 (NPO法人 IGDA 日本)

2017年8月16日~18日に韓国で開催された国際ゲームジャムGAGJ17(Global Applied Game Jam)にメディアデザインコース4年生の高橋昂大君が参加し,オランダ,中国,韓国の学生とチーム Hot Chilliを組み,プログラマとして活躍しました.Applied Gameとはシリアスゲームのオランダにおける呼び名で,韓国ではシリアスゲーム,アプライドゲーム,あるいは機能性ゲーム等の名前で呼ばれています.GAGJ17にはオランダ人のユトレヒト芸術大学の学生が8名,中国の吉林動画学院の学生が6名,日本からは日本大学の学生が1名参加した他,韓国からはPOSTEC,ソウル国立大,SUNY等の各大学から30名が参加し,3日間で8つのシリアスゲームを開発しました.

今年のテーマは「高齢者福祉・介護へのロボットの利用」.ソウル国立大学看護学部の金先生が,日本における少子高齢化問題と高齢者介護へのロボットの利用を紹介し,来るべき全世界的な少子高齢化問題を救うための,ロボット技術とゲーム技術を融合させたシリアスゲームを開発せよ,と基調講演の中でお話しになり,それから3日間で8つのシリアスゲームが開発されました. チームの中には早速街で基板やモータ等を仕入れ,装着型の歩行センサやロボット等を自作したりするチームもありました.来年も同じ時期に実施されますので,興味のある学生は高橋昂大君等に問合せて下さい.

国際会議The 7th Thai Society of Mechanical Engineers International Conference on Mechanical Engineering (TSME ICOME2016, Thai Society of Mechanical Engineersの主催で2016年12月13-16日にタイ チェンマイ・ Duangtawan Hotelで開催)で見坐地研究室から発表した論文“Using a Musculoskeletal Mathematical Model to Analyze Fatigue of the Muscles in the Lower Limbs during Different Motions”(Kaito Watanabe, Yuya Onodera, Masaki Izawa, Ayumi Takahashi and Kazuhito Misaji)がBest Paper Awardに選ばれ表彰されました.見坐地研究室から初めて国際会議の賞をいただきました.

発表した渡辺君と見坐地先生

2016年8月24日(水)~27日(金)に韓国の浦項工科大学(POSTECH)で開催された国際シリアスゲームジャム(Global Applied Game Jam) 2016に大学院生の粟飯原さんが日本の学生としては一人で参加し,オランダ人と韓国人と5人のチーム「Chicken Potion」を組んで3日間でシリアスゲームOlymPCを開発,見事準優秀賞(Excellence Award)を受賞しました.

2016年4月30日に台湾桃園市で開催された国際会議(主催:桃園市政府,桃園市議会,台湾全民運動協会,台湾マラソン管理協会,中国科技大)2016 The International Coference & Forum of Marathon Sports Eventで,見坐地研究室の大学院2年生小野寺勇哉君が, 基調講演として「Study on Musculoskeletal analysis during the running motion」というタイトルで研究成果を発表しました.この発表はランニング動作における足の筋肉の疲労度を定量化すると同時に,関節回りの瞬発力を定量化したものを論文としてまとめたもので,非常にオリジナリティが高く,参加者からの質疑が活発でした.本研究は,今後台湾マラソン管理協会及び中国科技大との共同研究に発展する予定です.

2016年4月2日〜6日に米国カリフォルニア州パサデナ市で国際会議SpringSIM2016(主催はSociety for International Modeling and SImulation)が開催され,社会人ドクターの学生として在学中の大学院学生小林君が,"TRISim: a System to Exploit and Assess Triage Operation for Hospital Managers"というタイトルで,この1年間の研究成果を発表しました.本研究は,大規模災害が発生した際に実施する病院内トリアージに関して,最適なトリアージ方法,病院内施設数,医療従事者数等を求めることを目的としたシミュレーションシステムに関するもので,将来病院経営者が利用することを目的としたものです.専門家の方からはとても良い質問をしていただき,最終的には"...that's so cool! (カッコいいネ)" とコメントをいただいたのが印象的でした.

本国際会議には世界中からモデリング&シミュレーションに関する研究者が集まり,この写真はイタリア(古市先生の旧知の友人)とブラジルからの参加者と一緒に撮ったものです

本研究で試作したTRISimの病院モデル,公刊論文を元に日本の一般的な病院を再現しました

国際会議The 24th IEEE Asian Test Symposium(ATS2015)及びThe 16th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2015)が2015年11月22~26日にインド・ムンバイ・INDIAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY BOMBAYで開催され,数理情報工学専攻の大学院博士前期課程2年の増田哲也さん(細川研究室所属)の論文 "A Test Generation Method for Data Paths Using Easily Testable Functional Time Expansion Models and Controller Augmentation”(ATS2015発表),大学院博士前期課程2年の坊屋鋪知拓さん(細川研究室所属)の論文" A Sequence Generation Method to detect Hardware Trojan Circuits "(WRTLT2015発表),大学院博士前期課程2年の高野秀之さん(細川研究室所属)の論文"A Fault Diagnosis Method for a Single Universal Logical Fault Model Using Multi Cycle Capture Test Sets "(WRTLT2015発表)が採択され,発表しました.

国際会議The 16th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2015)が2015年11月25~26日にインド・ムンバイ・INDIAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY BOMBAYで開催され,前年度のThe 15th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT2014, IEEEの主催で2014年11月19・20日に中国・杭州・Hangzhou Jinxi Hotelで開催)で細川研究室から発表した論文"A Scheduling Method for Hierarchical Testability Using Results of Test Environment Generation"(Jun Nishimaki, Toshinori Hosokawa, and Hideo Fujiwara)がBest Paper Awardに選ばれ表彰されました.細川研究室から初めて国際会議の賞をいただきました.