日本大学生産工学部 数理情報工学科 新着情報
Mathematical Information Engineering News

2024年4月10日,新入生は教員と一緒に学外オリエンテーションに行きました。今年の行き先はマザー牧場,バス5台連ねて日帰りで行ってきました。これから4年間,仲間と一緒に頑張りましょう!


全体集合写真

出発前の様子
フォトラリーの説明
仲間と一緒に謎解きをしている様子
無事に終了!これからお昼ご飯
子羊をあやす先生

2024年4月3日,体育館で令和6年度の開講式が行われ,4月4日には数理情報工学科の新入生ガイダンスを37号館の教室で行いました.


「今年度数理情報工学科の学科主任となった栃窪です」の一声でガイダンスははじまりました

新入生ガイダンスの様子

体育館で行われた開講式の様子

TV局からの依頼で FAiBS(Furuichi Aibara Battle Simulator)の新作を古市教授と理工学部の粟飯原助教らが開発,地図制作や城の3Dモデル制作はメディアデザインコースの2年生が協力し,市街戦を再現できるようになりました.この新作を用いて,歴史番組の収録を2024年3月29日に研究室で行いました.

市街戦は様々な要素が複合するため再現するのが難しいのですが,本番組でキーとなる専門家の1人である古市研究室の川上智研究員(元海上自衛官)から市街戦の鉄則をわかりやすく教えてもらい,歴史的な論考については本番組で中心となる歴史家の日本大学国際関係学部の淺川道夫先生から教えていただき,日本大学理工学部の粟飯原萌先生がFAiBS新作を開発しました.市街戦の鉄則に基づき,対象とする市街をバリケードで迷宮状態にし,敵を積極的に迷宮に巻き込み,迷宮中には各所に小さなキルゾーンを用意し,ゴールに用意した広大なキルゾーンで集中攻撃により殲滅する様子を,FAiBS新作で再現することができました.

詳細は,またお話しできる時期となったら紹介します.FAiBSの旧作に関しては,先月2月に情報処理学会論文誌に採録された論文粟飯原,川上,小林,古市 ”モデリング&シミュレーションによる過去の再現と歴史研究への適用可能性”,情報処理学会論文誌 65 (2), pp. 262-277, 2024-02-15を参考にしてください.

2024年3月27日,日本大学本部で令和5年度の永年・多年度勤続表彰が行われ,数理情報工学専攻からは3人の教授が多年度勤続者として表彰されました.


左から内田先生,林真理子理事長,岡先生,古市先生

令和6年3月25日(月),生産工学部キャンパスの桜はまだ固い蕾の中,令和5年度の学位記授与式を挙行し,数理情報工学科と数理情報工学科の学生達が学位記を授与されました.

学位記授与式後に行われた謝恩会での集合写真
1時間半を30秒にまとめたタイムラプス動画


主なハイライトを55秒にまとめた動画

第9回シリアスゲームジャム(SGJ9)が2024年3月5日〜7日に日本大学理工学部駿河台キャンパスのタワースコラで行われ,3日間の会期を終えて7つのシリアスゲームが開発され, インディーゲームの配信サイトitch.ioで公開された.

  • 作品一覧 PC上でダウンロードしてプレイできる(※ただし,アナログゲーム作品を除く)

今回のシリアスゲームジャムSGJ9のテーマは「防災」.わが国は大規模震災の発生が多く,防災や減災に対する関心は高いものの,備えが十分できていない人が一定数いる.そこで,SGJ9ではゲームのチカラを防災に対する備えへの関心向上に活かすことをテーマとし,3日間でシリアスゲームを7本制作するのを目標として35人が参加した.前回の第8回シリアスゲームジャムの参加者が25人だったのと比べ,今回は10名多い.一番多かった時は第2回シリアスゲームジャムの50名だったので,規模としては中規模であったといえるであろう.


終了後の集合写真 ※撮影者と撮影時不在の2名等については他の写真とコラージュしています
用語説明
  • シリアスゲーム:世の中の課題解決を目的として制作されたゲームのこと.ゲームの持つチカラを,世の中の課題解決に活かすために用いられるため,教育や訓練,医療・健康の各場面をはじめ,会社の研修等多くの分野への活用が期待されている.
  • ゲームジャム:1日から3日程度の期間でゲームを制作するイベント,会場に集まった人が即席でチームを編成して開発する
  • シリアスゲームジャム:2014年日本で最初に開催されたイベントで,日本デジタルゲーム学会・教育研究部会が主催または後援するイベント.毎回世の中の解決すべき課題をテーマをし,これまでに英語教育が2回,アクセシビリティが3回,サイバーセキュリティが2回,サステイナブル社会が1回実施された後,第9回では防災がテーマとして選定された
  • 日本デジタルゲーム学会:本部がフィンランドにある国際学会 Digital Research Association (DiGRA)の日本支部.年二回の研究大会の開催,年二回のジャーナル(査読付き論文誌)の発行等を行っている.複数の研究部会があり,そのうちの一つがゲーム教育研究部会(略称:教育SIG).
  • ゲームの持つチカラ:実行委員の古市先生によると,ゲームは次の2つのチカラを備えており,それは教員が教室で授業を行う際に心がけていることとそれほど変わらないとのこと
    1. 人の知的好奇心をくすぐるチカラ
    2. 人を夢中にさせるチカラ
    シリアスゲームにおいても,この2つのチカラをゲームデザインに織り込むことが重要であると説いている.更に,「健常者/障害者,年齢や性別等に関わらず一緒に楽しむことができるチカラ」も備えており,ユニバーサルデザインやアクセシビリティ等への配慮の高いシリアスゲームになるとのことである

(公社)自動車技術会関東支部学術研究講演会(会場:東京電機大学,2024年3月7日)で大学院生の米倉響君,4年生の外山隆太君(見坐地研究室)がでそれぞれ「 遮音ガラスのバネマスモデルとSEA音場モデルを用いた空気伝搬音解析に関する研究」「SEA法を用いた遮音ガラスの固体伝播音解析に関する研究」について発表しました。内容は電気自動車のモーターノイズを遮音ガラスで効率的に低減する研究で,今後の研究成果が大いに期待されます。

2024年2月25日~28日に台湾で開催された「第一回ろう野球世界大会」に数理情報工学科4年生の殿山塁規君が日本代表選手として参加し,全勝により見事世界一の達成に貢献しました. 

シリアスゲームとは世の中の課題解決を目的としたゲームのことです.数理情報工学科メディアデザインコース3年生向けの講義「ゲームプログラミング及び演習」では,基本的なゲームプログラミングを学んだ後,チームを編成してシリアスゲームを制作して世界に発信する技術を学びます.2024年2月にコロナ社から出版された「シリアスゲーム」では,わが国を代表するシリアスゲームの研究者5名により,シリアスゲームの定義や様々な分野での応用事例,開発法等についてまとめました. 数理情報工学科の古市昌一先生が担当した第5章の構成は次の通りです.わが国ではまだ少ないシリアスゲームの開発者を目指す学生の皆さんには,ピッタリの一冊です.

第9回シリアスゲームジャムが2024年3月5日〜7日に日本大学理工学部駿河台キャンパスで行われており,数理情報工学科の2年生と4年生の学生が参加して3日間でのゲーム制作を楽しんでいます.

今回のテーマは「防災・減災への理解を深める」,日本は地震等の大規模災害が多いですが,その日に備えた備蓄等は十分にできていない人が一定数います.そのような人をゼロにすれば,もしかしたら大規模災害がきても被害を最小化できるのではないかと考え,このようなイベントを古市先生は理工学部の松野先生や粟飯原先生,近畿大学の島崎先生,青山学院大学の高澤先生,東京大学の吉田先生等と企画して実施しています.

2024年3月7日に日本大学Web研究発表会が更新され,これまで”情報科学”の分野としては数理情報工学科と文理学部の教員だけが紹介されていたのに加えて,理工学部の教員が加わりました!