夏休み中の大学は,講義等がなくて落ちついて研究ができる絶好の期間です.この期間,教員はもちろんのこと,大学生と大学院生の多数は全国各地で行われる学会で研究成果を発表します. 古市教授が副会長を務める(一般社団法人)日本デジタルゲーム学会では2023年9月2日に成城大学で夏季研究大会を開催し,日本大学からは文理学部,理工学部,経済学部の学生らが研究成果を発表しました. 当日のプログラムはこちらから, 予稿集はこちらからダウンロードできます. 2024年の年次大会(2月末または3月初旬)では,数理情報工学科からはメディアデザインコースの学生を中心として多数の研究成果の発表が期待されます.
9月1日に (公益社団法人)自動車技術会 振動騒音部門委員会 主催の2023技術者育成プログラム 「実学より学ぶ振動騒音技術」~学ぶなら実学から「百聞は一見に如かず」~を生産工学部で行いました.当日は現地参加45名,オンライン参加30名,講師数約20名で大盛況でした.
本プログラムは 企業の若手技術者と自動車関連会社への就職を希望する学生が対象で,自動車の振動騒音現象を実験と理論の両面から学ぶことができました.特に学生は大学で学んだ基礎理論(数学,物理,情報(AI)etc)の有用性と価値を体得できたと思います.また,企業のエンジニアと学生の情報交換の場として3年ぶりに39号回2階の食堂で懇親会も開催できました.
本プログラム中では,日産自動車(株),トヨタ自動車(株),(株)ブリジストン,(株)小野測器,いすゞ自動車(株),三菱自動車興行(株),(株)エステック,(株)本田技術研究所の各技術者の方が講師を務めた他,【ミニ実験2】「防音材性能評価」に関しては数理情報工学科見坐地先生と高橋先生が講師を務めました.以下は案内のチラシに記載されていた案内文です.
【ミニ実験2】防音材性能評価:トヨタ自動車(株) +日大生産工学部数理情報工学科
自動車の静粛性を高めるために重要なのが防音材です。防音材といっても、様々な種類があり、そのメカニズムを理解しながら実験を通じてどのように設計すればよいのか考えながら実習していただきます。小さな箱の中に仕切りを設け、小さい空間がエンジンルーム、大きな空間が車室内を再現した簡易モデルを用います。あなたのチームはどれだけ静粛性を高めることができるでしょうか?
数理情報工学科にはゲーム開発に興味のある学生が毎年たくさん入学します.入学後はプログラミングの基礎等やゲーム開発には欠かせない数学,物理,そして人工知能,コンピュータグラフィックス,アニメーション等を学び,3年生ではチームでゲーム開発を行って世界に向けてストアでリリースして実績を積みます.次に,一部の学生はその腕を試すために世界各地で行われるゲーム制作を行う国際大会等にも参加します.今年はコロナ禍が明け久しぶりに対面型の国際大会「全州大学グローバルゲームジャム」が韓国で行われ,4年生の学生3名が参加してきました.今回日本大学から参加したのは生産工学部数理情報工学科 古市研究室の3名に加え,理工学部応用情報工学科 松野研究室の3名が参加した他,日本からは東京大学文学部 吉田研究室の4名も参加し,担当の古市先生によると国際大会に日本からの参加者が10名を超えるのは今回がゲームジャム史上初であろう,とのことです.
現地メディアによる報道(ブラウザ上で日本語に翻訳してお読みください)
ゲームジャムとは,会場に集まった学生やゲーム開発のプロが即席でチームを組み, 2泊3日でゲームを制作するイベントです.初日には主催者からテーマが発表され,続いて各メンバは自分のスキルを相互に紹介して5人でチームを編成します.最も効果的なチーム編成は1チームに1人のゲームデザイナ,2人のゲームプログラマ,2人のゲームアーチスト,加えてその中の誰かがゲーム・ミュージックを担当できると盤石なチームとなります.しかし,世の中はそのように甘くはなく,チーム編成には大変多くの時間を要したり,せっかく編成したチームが分かれることになったり,ゲームジャムの物語はそこからはじまります.
今回のゲームジャムのテーマは,"PEACE" (平和)と発表されました. このテーマが発表された後,各チームではテーマに関するリサーチが始まります.世界平和のことを考えたり,分断国家である韓国の平和を考えたチームもあったことでしょう,平和の象徴である鳩をイメージしたチームもあったようです.そんな中,もっと身近な自分の周辺の平和を考えたチームもあったようです.
数理情報工学科には,海外の提携校からの交換留学生が半年または1年間滞在します.コロナ禍が明けて初めての台湾・中國科技大學からの交換留学生高郁晴(カオ・ユーチンさん)が1年間の留学期間を終え,所属していた古市研究室の学生達から送別会を行ってもらいました.カオさんは留学中4年生の岡田万実さんとチームを組んで男性美容を対象とした事業戦略について研究し,「男性美容コンサルティングチャットボット“智慧”の試作」というタイトルで日本デジタルゲーム学会で発表しました.帰国後も,この事業については台湾から協力していただけることになってます.1年間の日本留学の成果を,研究室の学生達との数多くの想い出と一緒に持って帰国してください.
数理情報工学科の教員や学生が行っている研究は,応用面からは多様ですが,基盤技術の多くは共通しており,一言でくくると「数理情報工学」ですが,その中で最も多いのは,データサイエンスとモデリング&シミュレーションです.この分野の研究者は学会や研究会などで定期的に集まって研究成果の発表会を行いますが,数理情報工学科在籍中または出身の先生方が多数を占める研究会が「データ数理学研究会」です.第3回目となる「データ数理学研究会」が 2023年7月22日(土)に都内で開催され,数理情報工学科の教員をはじめ,理工学部・精密機械工学科,広島市立大学,東京情報大学,阿南高専,東京農業大学等に加えて,データサイエンスに関わる企業の皆さん等が集まりました.
当日のテーマは,広島市立大学の今井哲朗先生による「感謝送付ツールtBCによる感謝ネットワークの分析」.tBCは,数理情報工学科の大学院博士後期課程の”現役”学生倉川清志氏が経営する(株)東京技術計算コンサルタントが社内で運用するシステムで,人事評価のうち情意評価を定量的に行うことが可能なことから,実際にボーナス査定で用いられているシステムです.今井先生は本システムを約2年間運用した結果を分析し,ネットワーク理論とAIを応用した予測システム等により解析した結果について発表しました.1件の発表に対して質疑応答を含めて3時間の研究発表会となり,学会が主催する研究会と比べると更に内容の濃い研究会でした.
2023年6月17日(土)に生産工学部では実籾キャンパスのグランドでスポーツ大会が行われました.
数理情報工学科の建物のまわりには多くの学生達の憩いの場がありますが,その一つが,ニュートンのりんごの木です.2023年6月23日(金),ついにりんごが5個実をつけました!落下するのは,おそらくあと10日後です.その瞬間を動画に記録した方は,ぜひとも数理情報工学科の事務室までご報告いただければと思います ;-)